第76話 総務と面談
前回75話でもあった様に管理人さんが総務の所に行く様に言われ、遂に総務と対談する事になりました。
総務グループの1人に用件を伝え、席で待つ様に言われた私は椅子に座り総務の担当が来るまで待機しました。
私は内心ビクビクしながらも、クローゼットの扉に穴を開けた事の謝罪をすると同時に今まで社員共から受けたパワハラをここで全て打ち明けてやろうと思いました。
しばし待っていたら総務がやってきた。
総務「あなたがKWさんですね？用件は寮の管理人さんからお聞き致しました。」
KW「はい・・・あんな事をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。」
総務「はい、詳しい事は寮の管理人さんからお聞きしたんですが、何やら仕事のストレスが原因だそうで・・・。」
KW「はい、そうなんです・・・。」
総務「何か嫌な事でもあったのかな・・・？」
KW「はい、実は・・・」
ここで私は今まであった事を全て総務にお話致しました。
総務「そうだったんですね、そんな事があっただなんて・・・。もう少し早めに言って下されば良かったんですが・・・。」
KW「はい、すいませんでした・・・。」
総務「ところでもうすぐで満了なんですよね？KWさんとしてはこれ以上は出勤したくないとかってのはありますかね？」
KW「そうですね・・・出来れば最後の2日間は休みたいです。」
総務「そうですか、推奨するわけではありませんが、KWさんの立場になって考えるとそうしたくもなりますよね。😅」
KW「・・・すいません、私のわがまま聞いて下さって。」
総務「いえ、ただこの事は新しいチームリーダーに報告しないといけないので、直接新しいチームリーダーと相談し合って頂けますでしょうか？今お呼び致しますので。」
KW「はい、わかりました・・・。」
そう、実は私の職場でチームリーダーが異動するという話があったのだ。最近チームリーダーが妙に大人しいなと思ったらそういう事だったのかと。
まあ私としては感じ悪い人なんかどっか異動してくれれば良いかなと思っておりました。（笑）
ただその新しいチームリーダーはどういう人物なのかは気になります、が。これも心配無用。
なぜなら感じの良い人だったから。（笑）
なので油断は禁物かもしれませんが、しっかりと自分の意見をはっきり述べようと思います。
その前に話を戻しますと、総務からクローゼットのドアの修繕費について話し合い、支払いについては給与天引きという形で決定致しました。
そうこうしている内に新チームリーダーがやって来ました。
新チームリーダー「私が新チームリーダーでございます。あなたがKWさんですね？」
KW「はい、そうです。」
新チームリーダー「事情は聞きました。最後の2日間休みたいという事で良かったんだよね？」
KW「はい、そうです。」
新チームリーダー「別に休むのは構わないんだけども、理由が必要になってくるんだよね。」
KW「あ、そうですよね・・・。」
新チームリーダー「まあだから嘘をつけってわけじゃないけど、一応家庭の事情としてさ、親の介護が必要になったので休むというのはどう？」
KW「あ、はい。それでお願いします。」
新チームリーダー「じゃあそれでいこうか。それで仮にもし工程トレーナーから何かいわれたら、僕と総務の名を出せば良いからさ。」
KW「はい、わかりました。ありがとうございます。」
新チームリーダー「はい、ではそれでよろしくお願い致します。」
KW「よろしくお願いします。」
こうして総務と新チームリーダーとの相談は終わり、そしていよいよ、工程トレーナーとの最後のバトル及び一騎打ちの幕を開けた。
