第67話 いつまでたっても習熟が上がらない新人
新人さんが私が担当している工程に来てから一ヶ月と少し、スピードが上がらず作業に間に合わない状態。一通りの作業自体は完璧に出来るものの、肝心のスピードが遅すぎて煽られ、結局私が手伝う羽目になる。
新人さんも年齢が年齢なのか体力的にスピードがこれ以上は上がらないのかもしれないが、いつまでたっても間に合わない様では一人で作業する様になった時に本人が困ってしまいます。
なぜならホンダ特有のルールかもしれませんが自分が満了して辞める時は新しく入ってきた新人に自分が担当している工程を教えなければならないのです。その時に完璧に独り立ちしてない状態で教えられない様では色々と大変だと思うのです。又、上司及び社員らに文句言われたり時にはいびられてしまう可能性だってあるわけなんです。なので何としてでも独り立ち出来るようにするかもしくは工程を変えてもらうしか方法が無いのです。
又、当時はシビックが増産されるという悪夢の様な出来事があり、それも新人さんに教えなければならないという...。一度新人さんにやらせてみましたが全然ダメでした。💦
おまけに悲しい事に今度はC-RVという車の生産が始まる事になりいずれは増産する事になるんだとか...。(ただでさえフィットやヴェゼル等の普通の車種の作業が辛いというのに...。😭)
こんな感じで私が辞めるまでに新人さんがマスターするのは無理だなと思い新人さんに提案してみました。
KW「あ、あの新人さん今の作業してみてどうですか?ぜ、全然間に合ってない様ですし・・・正直どうですか?💦」
新人さん「・・・しょ、正直自信ないしもう辞めたい・・・けど後がない・・・。」
KW「・・・そうですか、それでしたら工程を変えてもらうというのは、どうでしょう・・・?」
新人さん「え、それ出来るんですか・・・?」
KW「可能かどうかはわかりませんが、どうしても辛いのならダメ元で申し出てみるのもアリかと思われます・・・。」
新人さん「わ、わかりました・・・。」
はい、こんな感じで新人さんに提案してみました。ダメ元で工程変更をチームリーダーか工程トレーナーにお願いする様に指示出しました。
おそらく上司や社員らはわかってたはずだとは思います、私達の様子を見てたでしょうから・・・多分。一ヶ月少したっても全然間に合ってないし今の工程ではどうしようもないと思ってたんじゃないかなと思ってます。
この続きは次回お話致します・・・。